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2020年02月24日

Kyouto State Guest House

日曜日 京都迎賓館 見に行きました。

前から、畳が気になっていて、センチュリーのオープンカーが
展示されたのを期に見学に行きました。
この門から 国賓が入ってこられます。

当然、私の為には、門は開きません。
お客様を乗せ車列が、車寄せに到着します。

当然、私の為の 車列はありません。
地下に オープンカーが展示されていました。
菊の御紋は外されて、

品川 11-10 のナンバー

パレードの行われた 11月10日 だそうです。
さあ、中へ入りましょう

正面玄関から 通されました。

先ずは、ロビーとしての位置付け
聚楽の間 です。

私は 国賓ではありませんので、座ることも、触れることも許されません。
当たり前でしょ! 2,000円払って 見せていただいている ただの人です。
次は、夕映えの間
晩さん会の 待合室ですって。

ふっか、ふかの絨毯(緞通と言っておられました)です。
ハイピール や オペラパンプス とかで、傷つきませんか・
私たちは、ペッタンコのスリッパに履き替えて、そろーり!そろーり!

ここからは、中庭が見えます。
手入れが行き届いており、毎日たいへんやろな?
藤の間 に通されました
晩餐会、歓迎式典の 部屋だそうです。

私・・こんなとこでお料理頂いても、緊張で味分からんやろな と思います。

私には、普通のホテルの朝食バイキングが お似合いです。
お待ちかね、 「桐の間」 和室です。
ここに来たかったのです。
絨毯部屋に興味はありません。

ほお!堀炬燵調になってます。
足が伸ばせて 楽ちんですね。
我が家と同じです。

よく見ると 手縫いですね。
機械の針足ではなさそうですね。
今度 京都の知り合いの畳屋にに聞いてみよ。

畳の中ほどに 筋が通っています。
これを 中継ぎ表 と言います。
折傷ではありません。
普通の畳表は 「引き通し表」と言って 端から端まで 
1本のイ草で 織ってあります。
中継ぎ表は、真ん中で イ草をつないで、きれいなとこだけ使います。
裏を見ると 分かります

ひげをむしって 使うので 筋が残るのです。

仕事を始めた35年前には うちにもあったのですが・・。

襖紙の1尺ずつ 継ぎ重ねて貼ってあります。

当然 障子紙も A4判 位を つなぎ合わせて 貼っていきます。
上等のお茶室などで 見ることが出来ます。
注意してみてみましょう。
たぶん 掛け軸も 名のある方の 作品なのでしょう。

良いものを見せていただきました。
本物に触れて、貴重なものを見せていただきました。
でも、息が詰まりそうです。
我が家が一番です。  


Posted by 山本製畳店 at 17:23Comments(0)日々のこと