イ草の泥について
今回も、 北九州市立大学 農学博士 森田 洋 著「イグサのすべて」から 頂きました。
泥染めの意味
イ草が畳表になるまでには、「泥染め」という行程を経ます。
1)茎表面の保護
染土で茎の表面に保護膜を作り丈夫にします。製織りする際に、茎が折れにくくなります。
2)光沢の安定
イ草の色を均一化し、ツヤを出します。
3)調湿機能
吸放湿性の優れた染土によって、過度の乾燥を防ぎます。
4)香り付け
畳の独特の香りはイ草本来のもの、プラス染土の香りも大きな比重を占めています。
敷き込み前
敷き込み後
畳を綺麗に拭き取りました。タオルに染土が付いています。
拭き取ってしまうものですが、イ草にとって 必要なものなのですね。
滋賀県野洲市の畳(たたみ)屋
山本製畳店
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