イ草の泥について

山本製畳店

2009年11月12日 19:12

今回も、 北九州市立大学 農学博士 森田 洋 著「イグサのすべて」から 頂きました。

泥染めの意味
イ草が畳表になるまでには、「泥染め」という行程を経ます。
1)茎表面の保護 
  染土で茎の表面に保護膜を作り丈夫にします。製織りする際に、茎が折れにくくなります。

2)光沢の安定
  イ草の色を均一化し、ツヤを出します。

3)調湿機能
  吸放湿性の優れた染土によって、過度の乾燥を防ぎます。

4)香り付け
  畳の独特の香りはイ草本来のもの、プラス染土の香りも大きな比重を占めています。


敷き込み前 

敷き込み後

畳を綺麗に拭き取りました。タオルに染土が付いています。

拭き取ってしまうものですが、イ草にとって 必要なものなのですね。

滋賀県野洲市の畳(たたみ)屋
山本製畳店

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